2020.08.20

Dockerのクジラは何クジラ?

文:SIOS Kobayashi

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初めまして。サイオステクノロジー株式会社 コンテナ・プラットフォーム事業
DX Product & Integration マーケティング担当の小林です。

名前にたどり着くまで長いですよね。入社して名刺を見た時、長くてビックリしました。しかも言いづらいので、お客様にお会いした際、かまずに言えるか少し不安です。

さて、初登場なのでまずは簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。
私はサイオステクノロジーに入社して3ヶ月の新人です。以前はエンターテインメント業界で働いていたのですが、何を思ったのかIT業界に転職してきました。なので、ITやDXに関しての知識は初心者でして、日々猛勉強をしながら必死に頑張っているところです。

世の中には、私のように「DXって?」、「Dockerって?」、「コンテナって?」と全く分からない人も多いかと思いますので、そういった方々のために、初心者の私が初心者目線でわかりやすくお伝していけたらと思っておりますので、ぜひご愛読いただけたらと思います。

Dockerのロゴであるクジラは、どういう意味をもっているのか?

Dockerについて調べていると、結構な頻度で可愛いクジラが出てきます。
どちらかというと私はイルカ派なのですが、ロゴであるクジラが気になったので調べてみました。(そもそもDockerとはなんぞや?の説明はきっといつかします。今回はとにかくクジラについて語らせてください)

意味としては、遠征、自動化、カプセル化、簡素化という製品の価値を表現しています。

では、なぜクジラなのでしょうか?イルカではだめなのでしょうか?なんならオットセイでも良かったのではないでしょうか?
それは、Dockerがロゴを採用する際に、デザイナーサイトでコンペを開いて、Docker社員の投票によって優勝したのがクジラだったため、現在のロゴに決定しました。
誰かが何らかの熱い思いがあってクジラにしたのではなくて、コンペで優勝したから「クジラ」になったとは思っていませんでした。

こちらがコンペサイトです。▼
https://99designs.jp/logo-design/contests/create-cool-open-source-project-logo-219415/entries

サイトを見ると、このコンペにはクジラの他にもキリンやどんぐりなどの作品もありました。クレーンをイメージしたキリンが1番多くありますね。クジラが少ない・・。
このような形で、Dockerとクジラの関係が始まったわけです。

Dockerとクジラのストーリー

みなさん、ロゴのクジラに名前があるということをご存じでしたか?
私はこのクジラを調べているうちにクジラの虜になってしまい、探求心からさらに調べてみました。Dockerのクジラについてこんなに調べたのは、恐らく世の中で私が1番かもしれません。


はい、もったいぶってすみません。


クジラの名前は「Moby Dock」といいます。かわいいですよね。親しみやすい名前ですね。ロゴがクジラに決まった後、クジラの名前をコミュニティで募集し、投票を経て「Moby Dock」と命名されました。

因みにですが、アメリカのハーマン・メルヴィルという作家の有名な小説に「白鯨」という作品があります。巨大な白いクジラと、捕鯨船クルーとの戦いを描いた作品ですが、そのクジラの名前は「モビーディック」といいます。おそらく、Moby Dockの名付け親はこの有名なモビーディックをもじってDocker社のDockを付けたのではないでしょうか。
さらに、このモビーディックは南米に実在した白いクジラ、「モカ・ディック」がモデルになっていると言われています。Moby Dockはこうしたクジラの名門(?)にちなんで名づけられているのですね。Docker社がコンテナのデファクトとなったのも頷ける話です。

このほかにも奥深いエピソードがあったのでご紹介します。
会社のロゴがクジラだったため、Dockerのマーケティング担当者はクジラを保護する団体に寄付をしたいという考えがありました。そこで、カリフォルニア州ロサンゼルスの海洋協会に25,000ドルを寄付したことと引き換えに、協会に所属している科学者が長年追跡しているクジラの一頭をDockerが後援することになり、そのクジラの命名権をもらうことができたのです。そこでDockerはそのクジラに名前をつけたのですが、なんと名付けたと思いますか?

「Molly Dock」です。

ロゴのクジラにつけたMoby Dockと似ていますね。恐らくロゴのクジラに名付けた「Moby Dock」をもじって命名したのではないかと思います。

何と、Dockerは最終的に、本物のクジラにも名前をつけてしまったのです。

寄付をしたことがきっかけで、本物のクジラに名前をつけるなんて想像つかなかったですよね。きっとDocker社員もそう思っていたかと思います。Dockerとクジラの関係は非常に深いものなんだな、と改めて思いました。
因みにMolly Dockなのですが、クジラの種類としてはシロナガスクジラです。

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シロナガスクジラは、地球上で現存する最大の動物種で、体長は25~32メートルあり体重は200トンあります。小さな群れや単独でいるところを世界中の海で見ることができて、夏は極地の海でエサを捕り、冬になると赤道付近へと長い旅をすみたいです。回遊中のシロナガスクジラをカリフォルニアやメキシコの沖合で観察することがでるそうです。
現在は世界中で数千頭しか生息していないと考えられており、鯨油を目当てに長年にわたって乱獲され、急激に個体数が減少してしまったようです。1930年の捕鯨シーズン中だけでも3万頭ものシロナガスクジラが捕殺され、1966年の国際捕鯨会議でようやく保護動物となったとのことです。
今となっては非常に貴重な存在のクジラなんですね。人生で一度はシロナガスクジラを見てみたいです。きっと太平洋のどこかでMolly Dockは気持ちよく泳いでいるかと思います。

さて、ここまでDockerとクジラについてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?この記事を読んで「なるほど~!」と思っていただけたら嬉しいです。

余談ですが、先日ネットでシロナガスクジラの人形を購入しちゃいました。
購入したものの、飾らず放置してますが・・。

それではまた次回。

文:SIOS Kobayashi

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