こんにちは、サイオステクノロジーのDXSLにてマーケティングを担当している村田です。
本記事は、2020年12月8日に発表された、CentOS ProjectのCentOS Streamへの移行に関して情報をまとめてみました。ライフサイクルの変更は現在利用されている方にとっては非常に大きな問題となるため、ライフサイクルの変更内容と提供期間を正しく知り、CentOSのご利用の参考にして頂けたらと思います。
CentOS Projectの変更内容
CentOS Linux(Red Hat Enterprise Linuxの再構築モデル)は2021年末にて終了します。
つまり、CentOS Linux 8については、2021年以降はアップデートが行われない見込みになります。
※CentOS Linux7は利用者が多いことからRHEL7のライフサイクル終了まで提供される予定です。
2022年以降はCentOS Streamに集中します。CentOS StreamはRHELエコシステムの主要なイノベーションハブにするために、革新的な機能を提供するFedora Projectとエンタープライズ向けOSである RHELの間に位置するとアナウンスがされています。
今後の運用を考えるとCentOS Linux 7であれば2024年6月まで利用ができますが、CentOS Linux 8は来年末にはライフサイクルが終了するため、早期に移行を検討しなければなりません。
Rocky Linux Projectに関して
CentOSプロジェクトの創設者であるGregory Kurtzer氏がRocky Linux Projectを開始、現時点ではリリース予定は未定ですが、今後CentOS Linuxと同様のプロジェクトに発展していく可能性があります。(追記:2020/12/15)
https://rockylinux.org/ja/
今後のCentOSのライフサイクル(2020/12/14時点)

- CentOS Stream 9
RHEL9 開発プロセスの一部として2021年第2四半期にリリースを予定しています。 - CentOS Linux 9
- リリース予定はありません。
- CentOS Linux 8
2021年12月31日にてライフサイクル終了 - CentOS Linux 7
2024年6月30日にてライフサイクル終了
※RHEL7のライフサイクルまでの提供を予定 - CentOS Linux 6
2020年11月30日にてライフサイクル終了
本内容に関する参考URL
CentOS Project shifts focus to CentOS Stream
https://blog.centos.org/2020/12/future-is-centos-stream/
CentOS Stream: Building an innovative future for enterprise Linux
https://www.redhat.com/en/blog/centos-stream-building-innovative-future-enterprise-linux